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紋別市の「外国人・外国船員排斥問題」への解決提案
2003年11月15日発行 北海道紋別市にて
有道 出人(あるどう でびと)著
本日はご取材・ご出席ありがとうございました。私たちから口頭的の説明に加えて、この顧客排斥問題と解決策を明白にするためにこの別紙を発行したいと思います。
問題の経緯
2003年9月8日の北海道新聞と毎日新聞で報道された件ですが、北海道紋別市の第三セクター開店施設では「ロシア人入浴断る 『マナー悪く客足落ちた』」という見出しでした。「湯けむり紋別とっかりの湯」というところですが、掲げた看板では「入浴マナーが守られていない為、当分の間、外国船乗り組み員の入浴はお断りいたします」。
http://www.debito.org/doshin090803.jpg
http://www.debito.org/mainichi090803.jpg
ロシア語でこの看板はもっと率直です(ロシア語が読める友人が出典。原稿に強調あり)
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「外国人船員様よ、我々の ルール に対する尊敬はどうなりましたか?当分の間、我々の風呂には
外国船乗り組み員 の入浴が 禁じられています」。
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(http://www.debito.org/roguesgallery.html#Monbetsu)
それに、同建物の中の「Joy」というレストランにロシア語のみで「お願い。日本人あるいは日本語をしゃべれる人と一緒じゃないと入れません」という看板があります。
実は、これは新しい出来事ではありません。紋別市では1995年から、はまなす商店街の飲食店組み合いが作った「日本人専用店」の看板が掲示されいます。北海道新聞2000年8月22日の記事(http://www.debito.org/jinkenyougobu070400.jpg)と同年7月4日、人権擁護部旭川支局の「看板取り外しお願い」(http://www.debito.org/doshin082200.jpg)状を発行したものの、現在に至るまでもある市内で看板が掲げられているようです。紋別プリンスホテルの後ろの「紋別温泉」も度々外国人お断りポリシーを実施しているようです。ただ、新たに第三セクが公共施設も排斥したら問題の悪化です。
看板は「ロシア人船員のみお断り」とは言うが、実は一律外国人お断りを実施しているところがあります。例えば、2001年2月28日放送の「ココがヘンだよ、日本人」で外国人タレントが追放されました。番組の全文と映像はhttp://www.debito.org/KokoGaHen1.html
よって、帰化した日本人と、日本語が流暢な外国人と、日本語があんまり達者ではない紋別市外国人住民は顧客としてどう待遇されるでしょうか。
(以前、紋別市に2001年5月4日に事情確認をしました。紋別温泉の支配人林氏は私と友人を入場拒否したが、マスコミが収録していると分かるとすぐ入場許可しました。でも、現在でも外国人お断りの看板は掲示されているようです。和英レポートはhttp://www.debito.org/wakmonbtsuprelimreport.html)
解決策(案)
営業する側は自分の顧客を選ぶ権利があると私も認めます。しかし選び方によります。
「当店への入場にはネクタイが必要」ならば、リーズナブルでしょう。顧客がネクタイをするのは任意です。同様に、「酔っている方はお断り」なら、醒めてから顧客になります。国籍や外見は対等な条件ではありません。個人の力では変更できないことだからです。
しかも「外国人」や「日本人専用」を拒否・受入れの資格にすると誤解が生じます。21世紀の日本で国際化の進展と国際結婚の急増(毎年およそ4万組に登る)をめぐり、もはや「外見」のみで「日本人」を判断しにくくなりつつあります。
この問題は異文化や国際交流などの問題ではなく、むしろ、治安が保障されないという不安からくるのです。保安するのは警察の責任です。排斥する施設らは「トラブルがあった時、警察を呼んでも来ない」との理由を挙げ、排斥看板を掲げることで、自警団となっています。
紋別市における問題に対する解決提案は