Date: Fri, 09 Feb 2001 14:53:56 +0900
To: Ken Sutherland
From: Fujita Tokio
Subject: Fwd: 小樽市へのご意見、ご要望

Hi. Ken

返事がきました
小樽市にクレームを出したら



From: "miura" <otaru-ir@peach.ocn.ne.jp>
To: <fujita>
Subject: 小樽市へのご意見、ご要望
Date: Fri, 9 Feb 2001 12:08:46 +0900
X-Mailer: Microsoft Outlook Express 5.00.2314.1300

 このたびは、貴重なご意見を小樽市にお寄せいただき、感謝を申し上げます。
 
 さて、小樽市内の一部入浴施設が外国人の利用を一律に拒否していたことは、様々なメディアを通じて承知されていることと思いますが、参考までにこれまでの経緯と市の対応についてお知らせいたします。

  まず、小樽は港町ということで、従前からロシア船などの入港が多く、船員や観光客がサウナや浴場などをよく利用していましたが、一部の人たちの不適切な行為のために他の利用客が敬遠したことから、それらの施設では、経営を守るために外国人の利用を拒否するようになり、このため、日本の入浴習慣をよく理解している他のロシア人船員や外国からの観光客のほか、小樽など日本で長く暮らしている外国人の方も、これらの施設では「外国人」であることを理由に利用を断られるようになりました。
 
 そして市は、その状況は差別行為になるとの認識のもと、以前から経営者に拒否を改めるよう再三にわたり求めてきましたが、法令上の強制力がないこともあって、残念ながら改善には至りませんでした。
 
 その後、市はこの問題を市全体の問題としてとらえ、市内の国際交流関連団体の方々からも広く意見を聞きながら解決に向けて取り組みを行うこととし、市が入浴方法を外国語で示したチラシなどを作成し入浴マナーの周知を図るとともに、入浴施設でトラブルが起きた時は市の担当者が支援できる体制を採ることで施設側に提案しました。
 
 この結果、当初入浴拒否をしていた3施設のうち、1施設はすでに表示をはずし、今後は市と協力体制を取りながら対応してゆくということになりました。他の1施設は平成12年3月に一部外国人の受け入れを開始しました。また、市の提案した支援方策を受け入れずに残っていた1施設も平成13年1月から一部外国人の利用を受け入れるようになりました。

 これにより、小樽市内で外国人の利用を一律に拒否している入浴施設はなくなりましたが、日本人の一部の方に、外国人との入浴を好まないという考えをお持ちの方がいることから、本当の解決までには、残念ながらさらに時間が必要だと考えます。

 このため、人権啓発についてはこれからも粘り強く進めていかなければならないと考えておりますが、外国人の入浴を拒否していた施設が受け入れを開始し、事態の改善が進んでいる中、不作為を理由に小樽市までもが提訴の対象となったことを残念に思っております。
 
 小樽市では、これまでの取り組みを皆様にご理解いただくために、ホームページ中の「お知らせ小樽」の項目に詳しく掲載しておりますので、ぜひ一度ご覧くださいますようお願いいたします。
 

平成13年2月9日
小樽市国際交流担当主幹 竹内一穂
小樽市花園2丁目12番1号 Tel. 0134-32-4111(内線456)
E-mail : otaru-ir@peach.ocn.ne.jp 
小樽市ホームページ:http://www.tokeidai.co.jp/otaru-city/oshira/nyuyoku.htm

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>(藤田登希雄氏の問い合わせの応対 E-mail via: ken@debito.org

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