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「人権週間」法務省の強調事項・有道 出人の批評
みなさまこんにちは。有道 出人です。いつもお世話になっております。
さて、ご存知かどうかは分かりませんが、今週は「人権週間」でございます。法務省と全国人権擁護委員連合会は税金を使って色々なイベントを開催します。ただ、有意義であるのか、効果的であるのか、ましてや根本的にどんなような「主義」に基づき差別撤廃・意識高揚を行うのか、をこのメールで私は批評したいと思います。(私のコメントは引用するテキストの後です。)
先ず、行政官からこの「人権週間」の目的についての説明を引用します:
出典:http://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken03.html
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○人権週間とは?
国際連合は,昭和23年(1948年)第3回総会で世界人権宣言が採択されたのを記念し,昭和25年(1950年)第5回総会において,世界人権宣言が採択された12月10日を人権デーと定めるとともに,すべての加盟国にこれを記念する行事を実施するよう呼びかけています。法務省と全国人権擁護委員連合会は,世界人権宣言が採択された翌年の昭和24年から毎年12月10日の人権デーを最終日とする1週間を人権週間と定め,人権尊重思想の普及高揚のための啓発活動を全国的に展開しています。
一日人権擁護委員による街頭啓発 (甲府地方法務局)
人権イメージキャラクター人KENまもる君・あゆみちゃんが小泉総理大臣(当時)を表敬訪問し、総理と共に人権の大切さを訴える
「第59回 人権週間」強調事項(抜粋)
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○「育てよう 一人一人の 人権意識」
_○「女性の人権を守ろう」 __
○「子どもの人権を守ろう」 __
○「高齢者を大切にする心を育てよう」 __
○「障害のある人の完全参加と平等を実現しよう」 __
○「部落差別をなくそう」 __
○「アイヌの人々に対する理解を深めよう」 __
○「外国人の人権を尊重しよう」 __
○「HIV感染者やハンセン病患者等に対する偏見をなくそう」 __
○「刑を終えて出所した人に対する偏見をなくそう」 __
○「犯罪被害者とその家族の人権に配慮しよう」 __
○「インターネットを悪用した人権侵害は止めよう」 __
○「性的指向を理由とする差別をなくそう」 __
○「ホームレスに対する偏見をなくそう」 __
○「性同一性障害を理由とする差別をなくそう」 __
○「北朝鮮当局による人権侵害問題に対する認識を深めよう」 __
強調事項の詳細についてはこちら。
http://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken03-01.html
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詳細からDebito.orgは特に認識していることについて、こう書いてあります:
出典:http://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken03-01.html
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○「外国人の人権を尊重しよう」
近年の国際化時代を反映して,我が国に在留する外国人は年々急増しています。憲法は,権利の性質上,日本国民のみを対象としていると解されるものを除き,我が国に在留する外国人についても,等しく基本的人権の享有を保障していますが,現実には,我が国の歴史的経緯に由来する在日韓国・朝鮮人をめぐる問題のほか,言語,宗教,生活習慣等の違いから,外国人に対する就労差別やアパートやマンションへの入居拒否,飲食店等への入店拒否,公衆浴場での入浴拒否など様々な人権問題が発生しています。
平成8年1月には,「あらゆる形態の人種差別の撤廃に関する条約」(人種差別撤廃条約)が我が国において発効し,人種差別や外国人差別等あらゆる差別の解消のための更なる取組が求められています。
今後ますます国際化が進むことが予想される状況の中で,外国人のもつ文化を尊重し,その多様性を受け容れることが,国際社会の一員として望まれています。
法務省の人権擁護機関としても,国民のすべてが,国内・国外を問わず,あらゆる人権問題についての理解と認識を深め,真に国際化時代にふさわしい人権意識をはぐくむよう啓発活動を展開していきます。
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有道 出人よりコメント:
もちろん、人権週間を開催しないよりも、した方がいいと思います。ただ、上記のテキストの中では、色々な面から人権が委ねている人権擁護部の盲点が現れています。
1)なぜ上記の文で「人種差別・身元差別」などではなく『外国人差別』のみと言われていますか。『国籍』が要因ですか。それだけではなく、国際結婚の子供は「日本人離れ」の顔があるならば、「外人扱い」になるケースがかなりある。日本人・日本国籍が有する人であるので、これは「外国人差別」に該当しません。これは人種差別です。これも「真に国際化時代」の一部です。人種差別は日本人にも悪影響となります。私は以前いくらでも人権擁護部に注意してもきかないです。
2)なぜ「我が国」に外国人が「在留」しているのみとの言い方ですか。「我々対外国」なら、外国人は「住民」ではないみたい。短期的な「在留」よりも「在住」や納税や社会貢献についてもう少し言及できませんしょうか。それこそ「多様性を受け容れること」だと思います。
3)なぜ「言語,宗教,生活習慣等の違い」が排他的の行動の説明になるのでしょうか。必ずしも違いがあるわけではいし、習慣などの違いがあったという証拠がなくても「外国人」は外見・身元のみで門前払いするケースが多いです。かえって「違いがあるから」を主張するのはたいてい差別主義者の弁解となり、同様に政府もそうやって言及するのは若干皮肉です。「習慣が違っても他国の人はちゃんと学べる」ことも無視となります。
4)人権擁護部がよく「尊重しよう」と言うが、なぜ人種差別撤廃法整備も唱えませんか。96年から「遅滞なく法律も作る」と国連条約で公約したものの、ほぼ12年間が経過しても「外国人差別」を撤廃措置と機能は行政府には未だにありません。人権擁護部さえ自分が「差別撤廃の拘束力はない」と認め、よって、立法がないと綺麗言葉に留まることとなりました。
https://www.debito.org/policeapology.html
要は、この「人権週間」は国連に伝えるようなアリバイ的な措置に留まるだけではないと信じたいですが。
https://www.debito.org/japanvsunj.html
税金の無駄遣いではないとも信じたいですが、頑張ります。
宜しくお願い致します。有道 出人
debito@debito.org
https://www.debito.org/nihongo.html
December 5, 2007
ENDS